2004-12-27

睡眠

睡眠は生命の自然な営みだ。睡眠なしでは生きていけない。哺乳類の多くは明らかにぐっすりと睡眠をとるが、物音や環境の変化ですぐ目覚める。人類は疲労困憊の極致で物音にも気づかない深い眠りを知っている。眠れないのはわれわれ人類にとって拷問に等しい。病で眠れない人でもごく短時間の深い眠りを取っている。
眠っている間の夢の世界を隠喩の世界に見立てた20世紀の分析に対し、最近ではその世界観を逆転させる見方が有力になってきているようだ。人類はなんら特別な動物、生物でなく、多くの生命と共通のプラットフォームに立つごくあたりまえの生物であるということがあきらかになりつつある。

2004-12-22

緊張感

緊張感はふだんの生活において欠くことのできないものだ。
過度の緊張は筋肉を疲弊させ、頭脳を機能不全に追いやるため生命体としての人類にとって危険なものでもあるだろう。しかし、適度の緊張は生命力を活性化する。絶妙のバランスを保った緊張感のある生活はみずみずしく、生き生きとしたものになる。それは、自らのパワーを発揮できる場を求めて力をたくわえ、充実した思考をもたらす。緊張感は集中力をたかめ、ものごとの本質に迫る。それは、のそのそとした動きでは達成できないスピードあふれる対応を可能にする。そして、危険が迫ったときでも柔軟な思考でいちはやく対応ができる。日頃から緊張感あふれる訓練をおこなっていれば肉体的にもしなやかな動きが実現できる。
これらは、若さであり、生命力そのものでもある。

2004-12-07

包容力

包容力は考え方の広さがもたらす。どのような難局でも乗り切れる余裕は包容力のみなもとだ。余裕がなければ目の前のことしか目に入らない。どうしたらいいのだろうということしか思い浮かばない。他人の目が気になってバランスのとれた判断ができない。気持ちにあせりがあると、余裕がなくなる。子供をみる母親の目は余裕があればやさしく包容力にあふれている。余裕がないと子供を追い詰める。どんなときでも余裕をもっていたいものだ。